食農教育『のらのら』という雑誌を見つけました。
パーマカルチャーを目指そう
※食農教育 2011年 08月号 [雑誌]

もともと“農”“食”の体験学習をすすめる雑誌として
13年ほど前に刊行されていたそうですが、
次回から新装刊されて『のらのら』に生まれ変わるそうです。

私が今回読んだのはこの新装刊『のらのら』の準備号です。
惹かれたのは今期号の“こども農業はじめよう”というタイトルです。

道の駅で働く子ども

最近とても人気の野菜直売所「道の駅」はあちこちにできていますが、
大阪の南の方にある河南町の「道の駅 かなん」では、
小学生の子供が働いている姿がちらほらと。

レジでおばちゃんに混じりながら、手際よく商品を袋に詰める10歳の女の子。
出荷農家のおじさんたちに混じりながら、納品する男子高校生。
花苗を納品するお父さんを手伝う8歳の少年。
野菜に値札をつけている10歳の少年と、
小学生の頃からレジの手伝いをしていたという14歳の少女。。。
みんなとても楽しそうに働いている姿が「のらのら」に載っています。

なんでも「道の駅 かなん」の駅長さんの考えは

お客さんの評価を肌で感じるからこそ直売所

なので、
土日のお客さんが多いときは
生産者が当番制で、レジの補助や駐車場の交通整理などをするシステムに
なっているのだそうです。(※当番は日当がでます!)

でも生産者側も休日となれば、孫のお守りで忙しいという人も多いので、

孫は連れてきたらいい。本人が来られなかったら、
会社勤めの息子でも嫁でも代わりに来たらいい!

という状態にしたそうです。
とにかく当番制にこだわったのは駅長さんがやっぱり買ってくれるお客さんと
接することの大切さを知っているからなんでしょうね。
なので、ここ「道の駅 かなん」では
たくさんの子ども(生産者の孫たち)がおばあちゃん、おじいちゃん、親に付いてきて、
お手伝いをしているのです。
中には自分の仕事のように働いている子どももいて、
なんと自分で育てた野菜を出荷している子もいるのだそうです。

自分の畑をもつ子ども

自分の育てた野菜を、おばあちゃんに教わりながら袋詰めをして、
直売所の担当者さんと相談をして値段を決め、売る。
売上げ報告は、携帯メールに届き、
何が何個、いくらで売れたのかが細かく書かれているので、
子どもは、、手数料は何%だから入ってくるのはこれだけかと
嬉しそうに自分から進んで計算をするのだそうです。

「道の駅 かなん」にはそんな”のらぼーず(農業少年)”がいるそうです。

これは楽しそうですよね!
子供の頃から「ごっこ」ではなく、ガチで野菜を売るなんて
スゴく良い経験だなぁと感心しました。

「のらのら」には、
そんな風に自分の畑を持ち、育て、直売所で販売する子の他の例や、
クリスマスプレゼントには”ミニ管理機”を買ってもらったという子や、
その他数人の「のらぼーず(農業男子)」「のらがーる(農業少女)」が紹介されてました!

消費するだけの生活ではなく生産側に回ることで見えること

都会の中で育つと、楽しみと言えば何か物を買って貰うという
「消費する楽しみ」に偏りがちだなぁとここ最近感じてました。
私も10、20代の頃は、休日の楽しみと言えばショッピングで、
新しい服、小物などを買って満足をする楽しさ(消費する楽しさ)しか知りませんでした。

でも、もし子供の頃に野菜を育てて、出荷し販売することを体験してたら、
今の「消費」するばかりだった自分の生活にもっと早くに気づき、
改めることができたのではないかなと思います。

手作りすること、育てることの大変さ、
植物の世話をするという責任、ものの値段、価値が
早くから理解できそうですよね。

そして経験を重ねるうちに
もっとこうしてみよう!ああしてみよう!などの
新しいアイデアの閃き!
試行錯誤して行動を起こし実行した時の結果、
失敗や成功はいろいろだと思いますがとてもステキな体験ですよね。

そして何より自然の大切さを押し付けることなく学ぶことができます。
自分の畑を持つことで子供の頃に自然とのつながり
ガッチリ知っていたら、どんな大人になることができるのでしょう!
とても将来が楽しみです。

そんなこんなを感じなことをたくさん考えました^^

「のらのら」を読んでみて…

食農教育「のらのら」は、農業に興味のある子どものため、
畑や自然に興味を持ってもらうための一歩を踏み出させてくれたり、
子どもにだってできるんだっていう気持ちになれたり、
もっとこうすれば良いのか!という閃きなんかを
与えてくれる雑誌だと思います。

小学生でも読めるように漢字には「ふりがな」がふられていたり、
写真をたくさん使って説明されていたり、試してみたいネタが豊富だったり、
小学生でも読める内容だけど、大人にもたくさんのヒントを与えてくれる雑誌だと思います。
夏休みの自由研究の題材になりそうなヒントも盛りだくさんでしたよ^^