現代人の食生活に警鐘を鳴らす一冊

2011年8月26日

知人の紹介で、「野草の力をいただいて ~若杉ばあちゃん 食養のおしえ~」という本を読みました。

知人と畑の話をしている時、知人の甥っ子さんが京都の綾部で自然農の畑をやっているという話になって、甥っ子さんは、畑をやるために夫婦でわざわざそこに引っ越したんだそうです。

なんでそんな山奥に引っ越したのか?というと、
それは、上の本の著者、若杉ばあちゃんがいるからなんだそうです。
(この本でも少し紹介されています)

どんな人なんだろう?と思いましたが、タイトルが「野草の力をいただいて」となっている通り、
若杉ばあちゃんは、野草を摘んで料理に使っている「野草料理研究家」なんですね^^
マクロビオティックを学んで、そこからさらに日々の暮らしのなかから実感・共感を通じて独自の食養の考え方を持っています。

後で調べてみたのですが、若杉おばあちゃんは2011年現在で74歳。
補聴器も使っていないですし、言葉もはっきり話されますし、
何より料理教室のために京都から東京まで行かれます。
それだけ元気なんですね^^

こんな感じです。

そんなところから本にも興味を持って読んでみたのですが、
この本は単に、「野草は料理に使えますよ」というのではなく、
現代人の食生活や生活スタイルを根本から見直すことを考えさせる本でした。

今の野菜には生命力がない

今、農家の人がつくっている大根の大部分が、地面から方を出している青首。 これは在来種ではなく、F1(一代交雑種)という技術を使って、人間の都合のいいように掛け合わされてできている。

青首大根は陰性で、上に向かって伸びるから、スポスポ抜ける。
たしかに収穫しやすいけど、これを食べても、ちっとも力がつかない。

「ほうれん草のビタミンCは昔に比べて約半分」ということは、数年前から言われています。

その理由は、化学肥料や農薬を使う大量生産農業が一般的になったからです。
化学肥料を使うと作物の成長は早いのですが、土壌のミネラル分が吸収されませんし、
農薬によって、害虫だけでなく、益虫まで無差別に殺してしまいます。

参考:ほうれん草のビタミンCは昔に比べて約半分。野菜の栄養素が減っている!?

そんな野菜から栄養を摂るには、かなりたくさん食べないといけないですよね^^;

そう考えたので私達は、畑を始める前に無農薬野菜のミレーから野菜を宅配してもらっていました。

そうすると、栄養の違いがどれくらいあるのかまではわかりませんが、
やっぱり、スーパーで購入する野菜とは明らかに味が違うんですよね!

大量生産で作った野菜は、味も薄くなっていると言われていますから、
素材の美味しさを食べられるということは、栄養価も違うのではないでしょうか?
無農薬にするだけで、こうも違うのかというのを感じました。

そしてしばらくしてマイファームで畑を借りて始めたのですが、
自分で作った野菜でも味が違うんです!

しかもマイファームは自然農業や有機農業を推奨しているので、
そういうやり方を教えてもらえます。

自分で育てられるというのは、単に趣味や野菜代が浮くというだけでなく、
大きな意味がありますね。

あとは若杉おばあちゃんのように、野草まで使えるようになると、
地面から生えてくるものは全てお宝に見えるのかもしれませんね^^

陰陽を正しく理解していないと、マクロビオティックを誤解してしまう

マクロビオティックをやり始めたけど、逆に体の調子が悪くなったという人をたまに見かけます。
そういう人がいることからも、マクロビオティックに疑問に思っている人もいます。

例えば、「玄米食を推奨しているから、毎日玄米食を食べているのに調子が悪くなった」とかです。
ドクダミ茶やスギナ茶を飲むということにも当てはまりますね。

でも、人にはそれぞれ「体質」があります。
それを考えずに単純に、「玄米は体に良い」という考えになると、
間違った方向に行ってしまうかもしれないんです。

私のところには、「玄米食を十年も十五年も続けているのに、
からだがおかしい」とか「子どもができない」とか「離婚をしている」とかいう人も、けっこう訪ねてくる。

そういう人には、

「ちょっと待って!玄米食が間違っているからだよ」

と教えてあげる。玄米食だけにとらわれないで、陰陽を知って食べないと、必ず失敗する。
だから十分に気をつけて食べてほしい。

人の体質のほか、季節だったり、性別、年齢、調理法など、
色々な違いで、食べ物のあう、あわないが変ります。

それをどうやって合わせるのか、それには陰陽論の考え方を理解する必要があります。

例えば、玄米は陽性なので、普段から肉食している男性が食べようとすると、
陽性と陽性が重なってしまい、体が受け付けません。

人によっても陰陽が違いますし、食べ物も場所によって違ってきます。
調理することで陰性のものを陽性に近づけることもできます。

マクロビオティック提唱者の桜沢如一先生も、「陰陽の勉強は一生だ」とおっしゃられているので、
一度学んだからといって「こういうものだ」とするのではなく、
おばあちゃんのように、さらに体験を通して学んだものを照らし合わせて
当てはめていく必要があるのかもしれませんね^^

ちなみに若杉おばあちゃんは、玄米を炊く時は圧力鍋ではなく、土鍋で炊くそうです。
食べる時期は冬。
高圧で炊くとお米が死んでしまうので、良くないそうですよ^^;


昔は、先人から教わった智恵を「おばあちゃんの知恵袋」として習っていたものですが、
最近は、お年寄りも近代化された社会の中で育った世代になっていることもあってか、
昔ながらの智恵を教わることも少なくなってきています。

この本は、食生活の在り方だけじゃなくて、野草を使った調理方法や、
草や野菜にまつわる話も書かれています。

西洋から伝わった「栄養学」とか、そういう話ではなく、
先人から代々伝わってきた智恵です。

こういう話、もっと聞きたいですね^^

私達は30代なので、生まれた頃からジャンクフードを知っている世代です。
それが常識になっている生活に慣れているところに、おばあちゃんが提唱するような
本当に体に良い食生活に変えていくのはなかなかハードルが高いかもしれません^^;

でもやっぱり、少しずつでもやっていかなければならないとも思っています。
陰陽を勉強しなければ・・・ですね^^

近々、おばあちゃんの講演会が開催されるので、そちらでさらに詳しくお話をうかがってみようと思います^^

Clip to Evernote Check このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

カテゴリ:畑・農業 ニュース書籍のレビュー

コメントする




« 自然栽培農家と料理人のコラボイベント、畑のレストランに行ってきました | ホーム | ゴーヤーの実が小さい物しか生らない理由は? »

このページの先頭へ