サツマイモはやせ地でも育って、収穫量も多いので初心者でも育てやすい野菜の一つ！たくさん採れ過ぎても貯蔵しておけるので便利です♪
そして、美容に嬉しいビタミンC、E、B1、B2、βーカロテン、カリウム鉄分と栄養たっぷりで、健康にも嬉しい！
それになんと言っても美味しいですよねー。おやつにもなりますしねー♪（＾∇＾）
家庭菜園をするならサツマイモマスターにならねば！ってことで
ここでは、NHK趣味の園芸で紹介されたサツマイモの育て方をなるべく分かりやすくまとめておきたいと思います。
サツマイモは種芋から？
サツマイモはジャガイモのように種芋からは育てません。。。
つる苗から育てます。
※このつる苗も結局はサツマイモから芽を伸ばしたものなのですが、初心者の間はつる苗は購入してから育て方が無難です♪
【正しいつる苗の選び方】
1：節（ふし）の多いものを選びます。
↓この葉の伸びている付け根の部分を『節（ふし）』と呼びます。
この節からツルを伸ばしてサツマイモが育ちます。
なのでつる苗は最低でも4つ以上の節がついたものを選ぶようにしましょう！
2：茎がしっかりと太いものを選びます
茎は栄養分を運ぶパイプの役目を果たすところなので、できるだけしっかりとした太いものを選ぶようにしましょう！
しんなりしていて「これ大丈夫？」と思うつる苗がよく売られていますが、茎が太くてしっかりしていればしんなりしていても大丈夫！
植え付ける前日に水につけて一晩置けば元気になります♪
区画作り・土づくり
土作りは植え付けの1週間前を目安にやっておきます！
【レイズベッドで区画を作る！】
サツマイモはツルがとてもよく伸びるのでまぁまぁ広い区画が必要です。
今回NHKのやさいの時間では『レイズドベッド』で育てていました！
※レイズベッドとは花壇のことで、土を小高く盛り上げて、周りをレンガや石で囲むのが特徴です。
なぜレイズベッドで育てるのか？
それは、サツマイモは乾燥を好むので高畝で育てる方が良いからです。
レイズベッドにすれば小高く土を盛って水はけを良くすることができますし、家庭菜園では見た目もカッコ良いスタイルだからだそうです♪
※もちろんレイズベッドでなくても栽培可能です！要は水はけの良い高畝に植えればOKってことです
１：区画を決める
1m×2m 南北の方向に作ります。この広さに2本のつる苗を植える予定。
※ツルを北側から南側に向けて伸ばすためにこの方角にします。
サイズを測って、支柱に紐を張って、区画を決めます。
２：石灰をまく。
基本、サツマイモは酸性土壌に強い野菜ですが、「やさいの時間」では”苦土石灰”を撒いて、中和させていました！
1m×2mの区画内に苦土石灰…200gを撒き、鍬で耕し土にしっかり漉き込みます。
３：区画の周りに連杭（れんぐい）を埋め込み囲む。
『連杭（れんぐい）』とは、囲う資材のことです。
ネットでも販売されていますね。
区画周りを幅15ｃｍ、深さ5ｃｍの溝を掘っていきます。
そこに連杭を立てて、埋めていきます。
【土作りをする！】
４：堆肥を施す
基本、サツマイモは痩せた土地でも育ちやすい野菜で、逆に窒素分の多い土壌だとツルばかりが伸びて、サツマイモが生りにくくなります。なので、肥料の入れすぎには御注意を！
・牛糞堆肥…20リットル
・有機配合肥料（窒素分が少ないもの）…200g
・草木灰…50g
「NHKやさいの時間」ではこの堆肥を使っていました。
草木灰はリン酸やカリウム、マグネシウムが多いので実を大きくするのに最適なのだそうです！
５：さらに水はけを良くするための工夫！
この2つを追加することでより通気性、水はけが良くなり、美味しいサツマイモがたっぷりなるんだそうですよ♪
・赤玉土（小粒）…60リットル
・腐葉土…20リットル
最後に鍬で耕してしっかり土に馴染ませましょう！
６：畝を立てる
畝は北側よりに、20ｃｍほどの高さで立てます。
北側に立てるのは、ツルを南側に伸ばしていくように育てるためです。
苗の植え付け
いよいよ苗の植付けです。
つる苗があまりにもしなしなな状態だったら、植え付け前日の一晩水につけておきましょう！
植え付けは雨の降る前日や、曇った日、日の弱まった夕方などを狙って植え付けるのがおススメ！
つる苗から根が育ち根付くまで、ツルは水分を補給しにくい状態にあるので、なるべく乾燥させないようにするために太陽の強い日中や良く晴れた日、晴れ間が続く天候の時には植えない方が良いかと思います。
１：土にしっかり水分を！
苗を植え付ける前にはしっかりと水をやっておきましょう。
２：手で植える溝を掘ります。
溝を掘るというか、線をかく程度でOK！
そこにツル苗を寝かせるように植えつけます。
ツルの先、2節は埋めないように、地面に顔を出してやる感じで植え付けましょう！
ツルとツルの間は50ｃｍほど間隔を開けます。
全体像はこんな感じです。
スペースの有効活用のアイデア！
サツマイモの収穫は10月です。
ツルが旺盛に伸びてくるのも早くて1ヵ月後。。。その間この空きスペースがムダになってしまいます。。。なのでこの空きスペースを有効に活用するアイデアが紹介されていました！
1ヶ月収穫できるもの。。。20日大根などもできそうですが、「NHKやさいの時間」では『金時草』を育ててる紹介をしていました！
表が緑で裏が紫色の葉の金時草は、最近とっても人気の高い加賀野菜なのだそうです。
今回は1ヶ月で収穫できるように金時草は苗から育てます。
１：植え穴を掘ります。
空きスペースの南側に植え付け穴を掘ります。
２：水をしっかりやります。
植え付け前に、水が溜まるくらいしっかり土をぬらしておきます。
根付きを良くするためです。
この水がはけたら苗を植えつけます。
３：苗を植える
株を傷めないようにポットから外して、上穴に入れ、土をかぶせて、周りを軽く押さえます。
４：最後も水やり！
植え付け後もしっかり水をやっておきましょう！
サツマイモのその後の世話のポイント
※NHKやさいの時間ではその後の世話の紹介がありませんでした。
私の習ったことと、本で読んだこと、ネットで調べた情報などをまとめています。
ほとんど手間無しのようです。
病害虫も基本的に少なく心配が少ないですが、気を付けたいのがハスモンヨトウの幼虫。
とても大食いで、サツマイモの苗がまだ小さい間は、あっという間に葉を食べられてしまうかも知れないので、要注意！
雑草は大きくなる前に除草を！草に覆われてしまうとでん粉が作られなくなって収量が減ってしまうようです。
ほとんど放任で大丈夫ですが、2ヵ月後ぐらいに「ツル返し」をして、新しく伸長したつるから出る根を地面から断ち切ってしまい、それ以上根が育たないようにしてやると、太ったサツマイモを収穫できるそうです！
【つる返しって？】
サツマイモのつる返しとは、そのままつるをひっくり返してやる作業のこと。
サツマイモはどんどんつるを伸ばして、土に触れているところから根を伸ばし、そこにサツマイモのを実らせます。なので、放任し続けるとどんどん根が増え、サツマイモもどんどんできてしまいます。
こうなると、栄養分が分散されてしまって、小さなサツマイモしかできなくなってしまいます。
そこでつる返しを行い、根が地面に張らないようにしてやる方が良いのだそうです。
【つる返しの方法】
ツルがかなり育ってくる2ヵ月後くらいを目安に行います。
区画からはみ出したり、長く伸びってしまったツルを、畝の上に戻すように返します。
この時、すでに根が生えてしまっていたら、抜いてしまって大丈夫です。
ツルが絡まってしまって返せない場合も、根を切るだけも効果があります。
そして、若いツル（葉柄・ようへい）は食べれます！
※葉柄＝葉の下の茎の部分のこと
味は淡白なようですが、キンピラなどにすると美味しいらしいです♪
昔は夏の葉物野菜の少ない時に重宝した食材だったのだそうですよ（＾∇＾）
※さつまいものツルのきんぴらレシピ
→さつまいものツルdeきんぴら
→さつま芋のつると油揚げの炒め煮
