6月に入りました。
にんにく収穫の時期ですね。

我が家は先日、早めに収穫を終わらせました!
ほぼほったらかし状態だったのですが、こんなにたくさん♪

にんにく 収穫後

にんにくを上手く収穫するには、収穫前にちょっとしたポイントがあります。
そして収穫後、保存する時にもポイントがあります。

そこをおさえておけば失敗しらずで収穫できるんじゃないかなぁと思うので、まとめておきたいと思います。

にんにくの植え付け時期と収穫時期

にんにくの植え付けから収穫は、

  • 植え付け:8月末~10月
  • 収穫:5月~6月

が目安です。(品種にもよりますが、大体この期間が一般的です。)

育てるのに約9ヶ月かかります。
他の野菜と比べて長めですね^^

我が家は、昨年9月20日に植付けをして、今年の5月30日に収穫しました。

にんにく収穫前のポイント 花芽摘みをする

これがにんにくの花芽(花茎)です。
にょろろ~と曲がっています。
にんにく 花芽 花茎

この花芽を株に近いところで切り落とします。

ただし、葉っぱは切らないように注意!
この時期、にんにくは葉っぱから栄養を吸収し、根の球に送っているので葉は大切ですからね^^

※花芽が伸びない株もあります。

にんにくのトウ立ち

花芽を摘み取る理由は、トウ立ちさせないためです。

《トウ立ちとは…》
トウ立ちのトウは「薹」こんな難しい漢字を書きます。
これは”花を咲かせる茎(=花茎)”のことを差すんだそうです。

つまりトウ立ちとは『花茎が伸びてくる』ことを言います。

《トウ立ちすると…》
にんにくに限らずですが、トウ立ちをしてしまうと葉が硬くなります。
ネギの場合も、トウ立ちしちゃうと硬くて食べれなくなりますよね。

そして、花茎を生長させて花を咲かせようとするので、花に栄養がいくことになります。
そうなると、私たちが食べたい実や根に養分が回らなくなってしまうのです。

要するに、にんにくがトウ立ちしちゃうと、球が育たず美味しくなくなっちゃうんですね。

なので、そうなる前に花芽を取ってしまえば良いのです。

最近は温暖化が進んでるのか、本当に天候が不安定。。
春という季節感があまりなく、すぐに暑くなってしまう年もあります。今年もそうです。

そんな時、にんにくは収穫前に”トウ立ち”をしてしまいます。
特に、収穫まであと半月!って頃(5月ぐらい)は要注意。
育てているニンニクをチェックしておきましょう。

切った花芽(花茎)は、あの”にんにくの芽”?!

この切り取った花芽(花茎)。
実は、スーパーで売っている「にんにくの芽」なんです。

にょろろ~と曲がっているので、最初はそうは思ってなかったんですが、よく考えると「にんにくの芽」って、食べれますよね^^

にんにくの芽

ただし、スーパーで売っているにんにくの芽はほとんどが中国産。
日本産を食べれるのは、にんにくを栽培した人だけの特権ですね~(^∇^)

私も食べました!

甘辛くお肉と炒めて食べましたが最高に美味しかったです。
にんにくの良い香りとホクホクした食感で、これならもっと花芽を伸ばせば良かったと後悔するほど美味しかったです。
花の蕾は切り落として調理しましょう~。

にんにくを収穫する時の目安は?

にんにくを収穫する時期の目安ですが、ポイントは3つあります。

  • 5月~6月
  • 花芽を摘んで1週間~10日後(※花芽を摘む時期にもよります)
  • 葉が3割~5割ほど黄色くなってきた時

です。
この3つの組み合わせを考えて様子を見ると良いですね^^

葉の色についてですが、葉が枯れてくると、黄色く変色してカラカラな感じになります。
その頃になると球が大きくなってきますので、その時が収穫時期です。

にんにく 収穫時期

これはOKラインですが、ちょっと早いかなぁって頃です。

にんにく 収穫直前

この写真よりももうちょっと枯れてきたくらいが良いかもしれません。

今回は今後の天候のことを考えて、ちょっと早い気もしたのですがこの状態で収穫しちゃいました!
球は十分育っているように思ったので。
にんにく 玉の大きさ

分かりにくいときは、試しに一つだけ収穫してみると良いですね。

収穫した時にチェックしたいのは、にんにくのお尻の部分

ここが平らだと絶好の収穫時期です。
まだ出っ張っている時はもう少し様子を見ましょう。

逆におしりが凹んできていたら育ちすぎです。
放っておくと玉割れしてしまうかもしれませんし、保存しにくくなってしまいますので急いで収穫しましょう。

にんにく収穫後のポイント 天日干しで乾燥させる

にんにくは1回の料理でたくさん使うものではないので、保存を考える必要がありますよね。

保存状態を良くするためには、晴れが2~3日続く日を見計らって収穫するのがおススメです。
収穫後、乾燥させるために2~3日は天日干しすると良いからです。

にんにくを収穫するときは、株元をしっかり持って、引っ張って収穫します!

にんにく 収穫

しっかりしたにんにくは、土の中で根を張っていて抜けにくいかもしれません。
その時は無理に引っ張らず、抜けやすくなるまで土を掘ってみましょう。

収穫したら天日干しですが、そのまま土の上に広げて干しでもOKです。
(土の上で干す場合は、根っこは切り落とします。)

※この時注意したいのは、ビニールマルチの上に広げて置かないこと!
ビニールの上は気温が上がると蒸れるので、にんにくが腐ってしまいます。

私の場合は、まず軒先に一昼夜広げて干します。
にんにく 天日干し

翌日根っこと、茎も邪魔なので切り落として、紐で結んでさらに干します。
下は根っこと茎を切った状態。

にんにく 天日干し

そして適当に結んでいます↓
にんにく 干し方

2~3日は南側で干して、その後は直射日光は当てず、雨の当たらない風通しの良い所に移動して干してます。

生にんにくは育てた人だけの楽しみ♪

通常スーパーで売られているにんにくは、干して乾かしきったものが売られています。
いわゆる「乾燥にんにく」ですね。

それに対して、まだ乾燥していない収穫したてのものを「生にんにく」(又は新にんにく)と呼びます。

この、生にんにくがスーパーに並ぶことはほぼありません。

にんにくは、乾燥しなければ使えないことはないのですが、1回の食事でそんなにたくさん食べるものではありませんよね。
刺激が強い成分も入っているので、食べすぎ注意な野菜なんです。

なのであらかじめ、乾燥させて保存がきくようにしているわけです。

そういうこともあって、採れたての生にんにくを味わえるのは、なかなか貴重なこと♪
自分でにんにくを育てた人だけが味わえる楽しみですね^^

収穫したら、乾燥させる分とは別に、今使う分も少しだけ確保しておきましょう♪

生にんにくは水分が多いので、新鮮な香りやほっこり感、たまに感じる辛味などが楽しめます。
使い方は普通のにんにくと同じです。
2~3日中に食べてみてください。

皮を剥ぐととってもキレイなにんにく!
私が育てたにんにくは赤みがかってました。
収穫したて 生にんにく


にんにくは本当に手間がかかりません!

寒い冬はどうしても畑から遠ざかってしまって、ほったらかし状態になりがちですよね。。。
なので、私はにんにくと玉ねぎを植え付けておくようにします。

ほったらかしでも結構収穫できるんですよね♪

あと、にんにくがうまく乾燥できたら、種にんにくにしてまた秋に植えておくと、来年も実りが楽しめますよ(^∇^)