ちらほら青虫やらアブラムシやらの害虫が元気になってきましたね。
前の農園は山の中の畑だったので、虫はたくさんいるんですが、天敵の蜘蛛やテントウムシ、カマキリもいっぱい。
なので、特に害虫対策をしていませんでした。
ある程度の被害はあったのですが、作物が収穫できないほど酷い状態にはならなかったんです。
が!
今回借りた畑は、まぁまぁ都会にある新しい住宅街の一角。。
土の力も弱いなと感じています。
しかも今の貸農園は有機栽培専門の畑ではないので、管理人さんは、
「害虫にはある程度薬が必要!」
と教えてくれます。
なので、農薬は使わないという方でも、軽いものならみんな使っているような印象です。
でも私はそんな市販の農薬や殺虫剤に頼らず、なるべく自然農に近い有機の野菜づくりをやっていこうと思っているので、科学的な農薬は眼中にないのです。。。
と言っても、うちにだけ害虫が来られても困ります^^;
ってことで、昔から自然農薬として使われているという『ストチュー』なるものを作ってみました。
ストチュウって何?
ストチュウとは『酢と酎(焼酎のこと)』から作る害虫忌避剤。
最近出てきたものではなく、昔から使われています。
昔ながらの基本のストチュウは黒糖を使っているようです。
『酢+(黒)糖+(焼)酎』でストチュウだったのでは?という節もあるようですね^^
調べてみると、ストチュウにも色んな種類があるようです。
ストチュウの種類
EM-5号(醗酵液)ストチュウ
EM菌を使って発酵させてつくるストチュウ。
※作り方はこちら→EM自然農法さんの「M-5号(醗酵液)ストチュウの作り方」
ハバネロ入りストチュウ
唐辛子は、特にアブラムシの駆除に効果的なのだそうです。
その中でもハバネロは激辛なだけあって、効果も絶大?かもしれません^^;
※作り方はこちら→楽しい農業生活さんの「ハバネロ入りストチュウの作り方」
木酢ストチュウ
木酢酢を使ったストチュウです。
私もこの作り方に近いストチュウを作りました^^
※作り方はこちら→のんびり家庭菜園さんの「木酢ストチュウの作り方」
※コメント欄にも詳しい方が書かれたコメントが勉強になりました。
ストチュウの効果は?
けっこう簡単に家庭でできる自然農薬なので、最初は、効果はあまり期待できないのかな?と思っていたんですが、
- アブラムシが来なくなった
- 苗の葉がとても元気になった
- 害虫が来てからでは殺虫する力はないけれど、薄めたものを2~3日に1回やっていると、虫がつかなくなった!
などの声が多いように感じました。
他にも
- 害虫対策には少し頼りないけど、ポットで育苗中に散布すると後々病害虫に強い苗に育ちます!
という声も。
なるほどなるほど。
とにかく薄~くしたものをせっせと散布し続けることが大切なのかと総合的に見て思いました。
ストチュウ・ミックスを作ってみた
色々調べてみて、結局私が作ったストチュウは『ストチュウ・ミックス』なるもの。
この3月に出版されたこの本に載っている作り方です。
この本とても参考になっていて、ここ最近毎日読んでは、自分の畑ではどうしようか?と考えています^^
ストチュウ・ミックスの材料はこれ
- 焼酎
- 米酢
- 木酢液
- タバスコ
- にんにくの搾り汁
タバスコはトウガラシの代わりです。
トウガラシを使うと、アルコールでカプサイシンを抽出してから作ることになりますが、タバスコならそのまま使えるからタバスコを使っているらしいです。
散布するタイミングが合えば、害虫を退治することもできるし、退治まではできなくても、寄せ付けない効果が期待できるのだそうです。
木酢液も、ニンニクもトウガラシもそれぞれだけでも殺虫効果が期待できるものなんですが、全部ミックスして強力にしちゃおうというのがストチュウミックス。
ストチュウ・ミックスの作り方は、上記本の著者、福田俊さんの公式サイトでも紹介されています。
→T&Fホームページ
ただ混ぜるだけなので、簡単です^^
ストチュウミックスの使い方
出来上がったストチュウミックスを持ってさっそく畑に行ってきました!
これを100~400倍に薄めて、噴霧器で噴霧するか、霧吹きでスプレーします。
葉の裏にも忘れずに吹きかけます。
基本的な使う頻度は、
- 2~3日に1回
- 朝か夕方
です。
毎日やるならかなり薄めます。
雨が降るともちろん流れて効果はゼロになりますので、その時はまた散布します。
葉から栄養も吸収するので、殺虫剤ではなく活性剤も兼ねているところが良いなと思うところです。
それにしても、木酢液ってタバコのニコチンみたいな匂いなんですねー。
そしてニンニク1球分を搾ると強烈でした!
薄めるとそうでもないんだけど、ガーゼで絞った自分の指の匂いで倒れそうになりました(笑)