このブログでも何度も名前を出している西村和雄先生。
私が畑を始めるきっかけとなった貸し農園のマイファームの顧問をされている方です。

それだけでなく、もっとたくさんの肩書きを持っておられる方で、あちらこちらで自然農法に近い有機栽培法を教えられています。
代表的な著書はこの2冊。
西村和雄先生の本
[PR] スローでたのしい有機農業コツの科学
[PR] おいしく育てる 菜園づくりコツの科学

私はマイファームの西村先生が講師の実践セミナー(チャレンジコース)を去年の9月から月に1回、今月で計9回ほど参加させてもらってます。

西村先生本人曰く、

「面倒なことは私は嫌いだ!だからぐうたら農法を提唱している」

と毎回言われているのですが、その通り!
ほとんど手をかけずに野菜を育ててしまう方なんです。
なのに野菜は元気に育ち、そしてとても美味しいんですよね~。

実際毎回セミナーが開催される畑は誰も管理をしていなくて草が生い茂っているんですが、不思議と野菜は元気に育っているんです!
マイファーム
どれが野菜でどれが草なのか分からない状態です。
月に1回だけみんなで西村先生が教えてくれる作業を効率よくやるだけで、毎回収穫があるんですよねー。不思議!

完全な自然農なら肥料も施さないのかも知れないけれど、西村先生は、野菜の状態をみて「これはエサ(肥料)切れしてる」と見極めて、油粕をパパッと撒きます。
使う肥料は油粕だけ。
マイファーム
油粕を直接株元にドサーと撒くので、初めてその施肥を見た人は

「え?!虫こないですか?」
「根傷めませんか?」

などなど驚く人が多いんだけど、まったく問題ないんですよ。
次回(一ヵ月後)のセミナーでは発育不良気味だった苗も元気育ってたりするんです。

そして、こうやって手をかけずほとんど自然に任せて育つ野菜の葉は鮮やかな黄緑色をしているんです!
草の色と同じです。
普通は草とはすぐに見分けがつく濃い緑色をしている野菜が多いんだけど、自然に育てるとそんな色になって甘い野菜が育つのだということも、西村先生から教わりました。

そんな西村先生のぐうたら農法が、元大学の先生だっただけあって、論理的に書かれたのが先の本です。
あ、ぐうたら農法、ぐうたら農法と書いていますが西村先生は決して怠け者ではありません^^
手をかけるべきところはしっかりかけて、ポイントを押さえているから野菜が実るんです。

私はこの本、2冊とも購入して読みましたが、畑を始めて1年目で読んだ時はへぇ~と思ういながらも分からないところも多かったんですが、今改めて読み返してみると、さらに理解ができて
とても面白い本です。

どちらかというと”おいしく育てる菜園づくりコツの科学”の方が優しい内容で家庭菜園向きに書かれていて、”スローでたのしい有機農業コツの科学”の方がより科学な感じがします。

なぜ土は団粒構造が良いのか?
どうやったら良い土になるのか?
なるべく手をかけず、ポイントを抑えるには?
肥料はなんとためにあげるのか?
どんな成分が作物には必要なのか?

そんなことが書かれた本です。

実は来月、西村先生の自宅前にある畑に行くことになりました。
先生の畑を見たいと見たいと思っていたので、とても楽しみにしています。