キャベツの栽培は、春まき、夏まき、秋まきと一般的に年に3回栽培できる時期がありますが、
(※キャベツの栽培時期は品種にもよります!)
初心者さんにおススメなのは夏まきがおすすめです。
キャベツの育て方

夏まきとは、夏(7~8月)に種をまくことです。

キャベツが好きな気候を知る

キャベツの原産地は地中海沿岸・ヨーロッパの海岸地域です。
ヨーロッパは日本より涼しい気候で、
地中海沿岸の夏は乾燥し、冬は温暖で雨がよく降るのだそうです。
なので、キャベツは冷涼な気候を好みます。

●キャベツの生育適温は15~20度

高温多湿が苦手で腐りやすい性質を持っています。
また、結球する前(本葉の枚数が増えた頃)に一定期間寒さにあってしまうと
キャベツは危機を感じて”花芽”を伸ばします。
花芽ができてしまうともう結球はしません。。。
なので、本格的に寒くなる前に結球させておくことがポイントになります。

※こうやって野菜の原産地の気候を知るとことで、
 野菜の好む気候が分かって育てやすい時期を読み取ることができるので、
 育てたい野菜の基本情報を押えておくことも、けっこう大切だったりします^^

春まきは虫!虫!虫!で大変

春まきはまだ寒い時期に種をまくので、花芽ができる可能性も高いのと、
どんどん気候が上がってくる時期に苗を育てるので、
病害虫の発生が多くて厄介です。

実際に今年春に苗をいただいたので育ててみましたが、
途中心が折れそうなくらい^^;虫!虫!虫!で大変でした。。。
毎日毎日捕殺しても、次々青虫がきます。。
そして収穫時期になると高温多湿な気候に入るので
とても腐りやすくなります。
キャベツの育て方
苗もまだ小さいうちに虫に食べられると、成長がとても遅くなります。。。

春まきキャベツは育てれないわけではないですが
難易度がとても高いと言われていますし、実際手間がかかりました。

秋まきは温暖な地域向き

秋に種をまく場合は、冬に収穫するのではなく、
冬を越して5月頃の収穫になります。
栽培期間がとても長くなるので、
市民農園だと面積の問題があるので不向きだと思います。

種のまき時を見極めるのも難しく、
早くに寒さがやってきたら、花芽が出て結球しないってことにも!
なので、秋まきは温かい地域に向いていると思います。

やっぱり夏まき・秋植え付け・冬どりが作りやすい

夏まきの場合は7~8月に種をポットにまき、苗を育てます。
畑への植付けは8~10月で、収穫が10月~翌年2月になります。

まだまだ暑い時期に種をまくので難しいのでは?と思ってしまうんですが、
ポットで苗を育てると、直まきするよりも管理が簡単なのでおススメなのです。
ただ、高温多湿な時期に苗を育てるので、
強い日差しから守ったり、病害虫除けの工夫は必要になります。

それでも畑に植え付け時期の頃は、キャベツが好む気候になるので
育ちやすく、本格的に寒くなる前には結球させることができるので
花芽が出るリスクが減ります。

種まきの時期の見極めが最初は少し難しいかも知れません。
今年は例年通り、お盆明けには気温が徐々に落ちてくれましたが、
去年(2010年)のように9月入っても猛暑日があれだけ続くと
失敗するケースも多かったようです。。。

そんな時はホームセンターなどで苗を購入しましょう。
ホームセンターで良い苗に出会えたことはないんですが^^;
手間は省けますし、理想の苗でなくてもなんとか育ちます!

あと、秋も虫はまだまだいるので、
虫は苦手!って人は、寒冷紗のトンネルがけをおススメします。
キレイな葉が育つので嬉しくなりますよ~。

豆知識:キャベツ栽培の心得!

《アブラナ科は連作を嫌う!》

キャベツや白菜、ブロッコリーなど、アブラナ科の野菜は連作を嫌います。
連作をすると、
・生育障害
・土壌性の病害虫の被害受けやすくなる

こんな状態になります。

最低2年は開けるようにしましょう。

キャベツは特に“根こぶ病”に要注意!
根こぶ病は、土中に潜む病原菌が根に感染して大小のコブを作る病気で、
株全体がしおれて、しまいに枯れてしまいます。

病原菌の感染なので、自分の畑は輪作を心がけていても、
市民農園など同じ敷地のどこかで根こぶ病が発生すると
大雨や靴や農具などにつく土によって病気が広がることもあるのだそうです!

根こぶ病の発生を防ぐには、
連作を避けることはもちろんで、後は酸性の土壌で発生しやすいそうなので、
土づくりの際、石灰をしっかり混ぜ込んで、PHを6~6.5にしておくことも
大切なのだそうです。

《コンパニオンプランツ》
キク科のレタスと混植すると、アブラナ科の好きな害虫がキク科を嫌うので
害虫除けになるようです。(セロリもOK)

《相性の悪い野菜》
イチゴとの混植は避ける。
サツマイモやじゃがいもを植えた後の場所も避ける。