ニンジンの育て方(栽培法)をご紹介!

【にんじん(人参)】…せり科
・種まきの時期…一般的に3月と7~8月上旬ごろまで
           (種の種類によっても異なります)
・収穫まで…60~70日
・連作障害…ほぼ大丈夫
・日照時間…日当たりの良い場所を好みます。
・水やり…芽が出るまでは特に土を乾かさないように注意!
・病気・病害虫…ネコブセンチユウ(ネマトーダ)の害がでやすいので、
 前作の収穫後には土壌消毒しておくほうがよい。
 害虫はアブラムシやシャクトリムシに注意。
 アゲハチョウが卵を産むことも多いので、幼虫を見つけたら駆除しましょう。
・プランター菜園の場合は、ミニニンジンの栽培がオススメ。

ニンジンの栽培の特徴とポイント!

・ニンジンは発芽しにくいのが特徴!
 その代わり、発芽してしまえばその後は簡単に育ちます。
 
・種を撒いてから発芽までは土を乾かさないこと!
 (不織布などで覆ったりして乾燥を防ぐ)

・土に塊があると根に障害がでるのでしっかり耕す。

・肥料好きなので、元肥・追肥はしっかり行う。

ニンジンの育て方 順序

1:土づくり

 前作の収穫後には土壌消毒をする。
 酸性土に弱いので、種まきの2週間以上前には
 苦土石灰を1平方メートルあたり2握り撒いておく。
 元肥としでは化成肥料2握りを施して、深くしっかり耕しておくことが大切。

2:種まき

 種まきは7月の始めの梅雨時に撒くと、
 土が乾かないので、発芽しやすい状態を保てます。
 種の種類によって撒き時を選びましょう。
 ニンジンの育て方 種まき
 ・畝を立てたら、土にしっかり水分を含ませておきます。
 ・畝に撒き溝を作り、種を多めにすじ撒きして行きます。
  (ニンジンは発芽率が低いので多めに撒いて、後で間引く方が良い)
 ・溝を埋める土はごく薄く。
  ニンジンの種は好光性なので、土を厚くかぶせてしまうと発芽しにくい状態に!
  かといって、土をかぶせないと種が流れるので薄くかぶせる程度がベスト。
 ・種は乾燥した状態が続くと発芽しません。不織布やわらやもみ殻などで
  薄く覆っておくと乾燥が防げます。

3:発芽

  ニンジンの育て方 発芽
 7~10日ほどで発芽します。
 この双葉の頃は混んでいた方が競争し合って成長するので、
 間引きはしません。
 

4:間引きと追肥

   ニンジンの育て方 発芽
 途中で成長しない場合もあるので、間引きは少しづつ行います
 ・1回目の間引き
  本葉が3~4枚になると間引きをします。
  混みあっているところで、元気のない苗を抜きます。
 ・間引いた後は追肥を!
  ぼかし肥えや化成肥料などを畝肩にまき、
  軽く中排をして土寄せを行います。

 ・2回目の間引き
  本葉が5~6枚になったら間引きをします。
  今度は株間が10~15cmになるように芽を抜きます。
  (ミニニンジンの場合は株間5~8cm程度でOK)
  すでに根が育っているので、そ~っと抜くように注意!
 ・間引いた後は追肥!
  2回目は1株につき1つかみ程度を目安に追肥を。
  肥料切れになると根が肥大しないので注意!

 ※夏の乾燥が続くような日は、朝夕に水やりをしましょう。

5:収穫

   ニンジンの育て方 発芽
 ニンジンの収穫
 三寸ニンジンは発芽後80~90日、
 五寸ニンジンは100~120日、
 長根系は120~140日くらいが収穫時の目安です。
 だいたい直径5cmぐらいになったら収穫ですが、
 大根のように首を出さないので、
 指で首の周りをぐるりと触って太さを確かめながら収穫します。

 収穫が遅れると、裂根(根が割れた状態)になるので注意!

 保存する場合は、一度収穫して土のついた状態で、
 首を覗かせつつ斜めに土に植えておくと貯蔵できます。
 畑に植えて置けない場合は、泥つきのまま新聞くるんで、
 風通しの良い場所で保存すると良い。