白菜(ハクサイ)の育て方をご紹介!
白菜は、8月に種まきをして、9月に植えつけることができます(中間地)
【白菜(はくさい)の種まき・植付け時期】
しかし!8月に畑に直播き(畑に直接種を撒くこと)をしてしまうと、
病害虫にやられてしまう率がとても高くなってしまうのです。
なので、種から育てたい!って人は、
育苗してから畑に植え付けることをオススメします。
※育苗(いくびょう)って?
種子をまいたあと、ある程度生長するまで管理しながら育て、
その後田畑に移植することである。
(参考:Weblio辞書~育苗とは~)
【白菜(はくさい)データー】…アブラナ科
・収穫まで…60~90日(品種が色々あるのでそれぞれ違う)
・連作障害…あり(2~3年あけましょう)
・土壌酸度…pH6.0~6.5
・病害虫…アブラムシ、コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、
根こぶ病、軟腐病(なんぷ)、ウィルス病など
【白菜(はくさい)の栽培のポイント】
ポイント1:初心者は早生種(わせしゅ)を!
初めて作る場合は、栽培日数の短い”早生種”がオススメ!
作りやすくて手間がかからないのだそうです^^
ポイント2:適期に植えて、株を大きく育てる!
玉の大きさは、結球開始時の株の大きさに比例します。
大株に育てようと思うなら、植え時と追肥のタイミングが重要に!
ポイント3:こまめに害虫を防ごう!
ハクサイは害虫が多いので、寒冷紗(防虫ネット)を
しっかりかけて、近づけないようにする工夫が大切!
株に付着してまった害虫を取り除くことも大切!
【ハクサイ 種から育てる方法】
1:セルトレイに培養土を入れて、指で押してくぼみをつくる。
2:くぼみに種を3粒ずつまき、まき終わったら薄く土をかけ、
軽く手で押さえる。
3:水をたっぷりあげる。
その後も土の表面が乾いたら水をやるようにする。
※種まきからだいたい10~14日後、本葉が3~4枚になったら、
植え付け適期になります。
※早い収穫を期待して無理に早く植えたりすると、
病害虫や暑さにやられてしまうので要注意!
だからと言って、苗の状態で長くおいておくと、適期を逃してしまうので注意!
【ハクサイ 苗から育てる】
●苗を購入する場合、良い苗の選び方
・一番下に双葉がついている。
・本葉が5~6枚ついている
・虫食いの穴や病気の兆候がない。
・葉の緑が濃く、張りがあってしっかりしている。
●土づくり
1:植え付け2週間前
2~3年はアブラナ科の野菜を栽培していない場所を選び、
苦土石灰(1平方メートル当たり100~150g)を散布して、
よく耕しておく。
2:植え付け1週間前
1平方メートル当たり2kgの完熟牛ふん堆肥と、
100gほどの化成肥料をまいて、全体をよく耕します。
畝をつくって、表面を平らにならしておく。
●植え付け
1:株間40~45cmを開けて、植え穴を開け、
ハス口を取り外したジョウロで植え穴に水を注ぎ込む。
2:ポリポットから苗を取り出して、植え穴に植える。
セルトレイで育てた苗は、フォークやヘラなどを使ってそっと
取り出します。
ハクサイの根は弱いので丁寧に!
種、3粒とも発芽している場合もバラバラにしないで、
そのまま一箇所に植えつけます。
植えつけたら、株元にしっかり土を寄せておく。
3:植え付け後は、ハス口をつけたジョウロで
畝全体にしっかり水遣りをして終了!
※暑さが厳しく、土が乾くようなら、朝か夕方に水遣りをします。
●間引き(セルトレイで種から育てた苗の場合です)
1:植え付け後10~14日ほどで間引きをして2株にします。
成長が遅かったり、成長点付近が虫に食われているものから
間引きます。
間引きした後は、株元に小さじ1くらいの化成肥料を撒きます。
2:2回目の間引き
1回目の間引き後1週間ほどして、本葉が10枚くらいになったら、
2回目の間引きをして、1株にします。
間引き後は、化成肥料小さじ1を株元にまく。
※ハクサイの葉は絡まりやすいので、残す株の根元を押さえて
そ~っと抜くようにします。
※間引くポイントは、成長が悪すぎるのもダメですが、
極端に成長してしまっている株も、葉が巻かないので間引いてしまった
方が良いです。
●害虫対策!
ハクサイはとても害虫がつきやすので、害虫をよせつけないことと、
被害を見つけたら取り除くこと!
こういった、予防と除去をしないと、キレイ玉はできないのです。
《予防》
・寒冷紗(銀線入り)で株全体を覆って害虫をシャットアウト!
→寒冷紗のかぶせ方はこちらのキャベツの育て方を参照!
《除去》
虫食いの穴やふんを見つけたら、害虫探しを行いましょう!
被害を広げないためのカギは早期発見と、対応なのです。
葉裏や新葉を中心に探します。
見つけたら、ハシや手でつまみとって、捕殺しましょう!
アブラムシやハダニはペタペタと粘着テープを押し当てると、
効率よくとれます^^
●追肥(購入した苗を植えた場合の追肥です)
《追肥1回目》…植え付け2週間後
化成肥料を株の間に軽く一握り程度撒いて、
土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せをします。
《追肥2回目》…植え付け4~5週間後
葉が撒き始めたら、1回目と同様に化成肥料を株の周りにまいて、
株元に土を寄せます。
●収穫
早生で60日ぐらい、晩生種なら90日ぐらいで収穫。
白菜の玉を上から押さえてみて、かたくよく締まっているものから
収穫します。
外葉を押し広げて、根元(地際)に、包丁を入れて、切り取る。
●その他のポイント
・防寒…霜が降りるようになったら、
外葉をまとめて寒さから玉を守るようにひもで縛ります。
・雨の翌日の作業はNG!
葉に傷がついていると、そこから病原菌が入って、
ドロドロと溶ける軟腐病にかかりやすいので、
雨翌日は感染しやすいので、要注意!
・葉は傷つけない!
・水はけを良くする!
この2点に気をつけて作業しましょう。