正月明けの今の時期、畑での作業がほとんどなく
寒くて腰が重くなるのも手伝って、
収穫以外、は畑放置気味になってしまいますよね。

でもうちは貸し農園で借りているので、
この時期がどうしてももったいなぁって感じて仕方がありません^^;

何か植えれるものないのかなぁって思っていたんですが
少し前の”やさいの時間”の録画を見ていると、
トンネルをすれば、寒いこの時期でもニンジンの種まきができるとのこと。
1月に種を撒く にんじんの育て方のポイント

さっそくポイントや注意点をまとめておきたいと思います。

1~2月にニンジンの種まきをする時はトンネルが大切!

この時期にニンジンを育てるには
やっぱり露地栽培でトンネルなしでは、発芽する時の温度が足りません
なのでトンネル栽培する必要があるんですが、
それだけではないようです。

それは春先の『バーナリゼーション』を防ぐためなのだそうです。

バーナリゼーションとは
植物がある一定期間低温にあうことで花芽をつけようとする現象のことです。

ニンジンの場合はある程度成長した頃に
ある一定期間、だいたい10度以下の低温にさらされると花芽をつけようとし、
茎を伸ばすので、ニンジンが美味しく育たないのです。
1月に種を撒く にんじんの育て方のポイント
寒さに晒されるとニンジンなりに危機を感じて子孫を残そうとする働きなんですね。
(右側がトンネル無しで育ててバーナリゼーションを起こした図)

つまり、今の時期にニンジンの種まきをすると
そこそこ成長する春頃に朝夕冷え込む時期があたり、
バーナリゼーションを起こしてしまう可能性がとても高くなるようです。
なので、発芽のためにもトンネルをして
そのまま本格的に春になる頃までその状態で育てることが大切なんだそうです^^

トンネル栽培のトンネルにはいろいろある

トンネル栽培と一言で言っても、
トンネルにする種類(素材)はいろいろあります。
1月に種を撒く にんじんの育て方のポイント
※少し写真見え難いですが…。。

A(右端)→防虫ネット(寒冷紗)のトンネル
網目になっているトンネルで、主に虫除けのために使うトンネルですが、
適度な防寒対策にもなるんです!
比較的寒さに強い、越冬させて収穫させる豆(エンドウや空豆など)に
適しているトンネルだそうです。

B(右から2つ目)→穴あきタイプのビニールトンネル
このトンネルは防寒と換気に優れているトンネル。
穴が開いているので、トンネル内の温度が上がりすぎることがなく、
苗も蒸し風呂状態にもなりません。
温かい地域や寒さが厳しい地域以外にむいています。

C&D(左2つ)
 →半透明(穴無し)・透明(穴無し)ビニールタイプのトンネル

寒さに厳しい時期におススメなのがこの資材のトンネル。
半透明の方は直射日光を抑えるので比較的温かい地域に適してます。
透明の方は日光を通すので、防寒力に一番すぐれたトンネルになります
寒さの厳しい時期はこの透明ビニールのトンネルがおススメ。
注意したいのは温かい日。
トンネル内の温度が上がり過ぎるので、気温が高くなる日は
裾を開けて換気してあげましょう。

今回はこの最も寒い時期の栽培に使うので透明の穴無しを利用します。

ニンジンの品種の選び方

この時期でも種まきができるニンジンの種は
・トウ立ちが遅い
・春まき
・晩中性(ばんちゅうせい)

と書かれている品種を探しましょう!

あと、トンネル栽培ができる表示がされているものもOKです。

ニンジンの種の撒き方

ニンジンは育てるのはとても簡単ですが、
発芽させるのが難しいと言われています。

なので1つ目のポイントは
種は1cm間隔を目安に、多めに種を撒くこと!

そしてニンジンの発芽に大切なのは水!
なので、2つ目のポイントは
不織布で保湿してあげること!

寒い季節なので、水やりを毎日する必要はありません。
種まき後に不織布を被せてたっぷり水をあげておきます。
こうしておくと発芽まで土が乾燥しないのだそうです。

ニンジンの発芽後は…

昼間のトンネル内の気温が25度、
トンネル内の地温が15度
ぐらいが続くと、ニンジンは発芽するそうです。

発芽したら3回に分けて間引きをします。

【1回目の間引き】…双葉の状態(発芽後すぐ)
株間が3cm間隔になるくらいに間引きます。

【2回目の間引き】…本葉が2~3枚の頃
株間が6cmになるように間引きます。

【3回目の間引き】…本葉5~6枚の頃
株間が10~12cmになるように間引きます。

1~2月にニンジンをトンネル栽培するメリットとデメリット

メリットは、この時期開いている畑を有効活用できること。
レンタル農園ならなお更ですよね^^
そして、3月に露地栽培するよりも
少し早め(5月の始め~)に収穫できるので、
この時期に植え付けできる野菜はたくさんあるのでまた畑が有効活用できます♪
3月播きだと6~7月収穫になるようです。

デメリットは、トンネルの資材を購入しないといけないことと、
間引きの度にトンネルを外しては確認する作業が少し面倒なところだと思います。
寒い季節の作業なので、いつもよりつらく感じるかも知れませんね^^;

メリットもけっこうあるので、一度挑戦してみるのも悪くないかも♪
と思う管理人でした~。


ニンジンの種、調べてみたらこんな種類が
1~2月のトンネル栽培でも大丈夫なようです。